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直木賞

 ことし上半期の直木賞は佐々木譲さんの「廃墟に乞う」と白石一文さんの「ほかならぬ人へ」に決まりました。

昨年、12月にノミネートされたとき、私は頭を抱えてしまいました。二人とも旧知の間柄だからです。

佐々木さんが日米開戦前夜を描いた「ワシントン封印工作」の文庫本化に際しては、僭越ながら私が解説を書書かせてもらいました。

白石さんとは彼が文藝春秋之編集者の時代から知っており、私が書いた「ザ・ハウス・オブ・トヨタ」の文庫本化に際しては、解説をお願いしました。

こうした関係からどちらの作品が選ばれても、嬉しさ半分です。しかしふたを開けてみると、芥川賞は該当作品なしでしたが、直木賞は幸運にも佐々木さんと白石さんのダブル受賞となりました。結果的には二重の喜びとなりました。

今年は縁起が良い年明けになりました。

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