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佐藤正明の著作(単行本)

このページは佐藤正明の著作(単行本)について記載します。

「巨人たちの握手 ― 衝撃のカー・ウォーズ」

巨人たちの握手 ― 衝撃のカー・ウォーズ

巨人たちの握手 ― 衝撃のカー・ウォーズ

■ 著者解説
1993年に発刊。トヨタとGMの提携の舞台裏を克明に再現した作品で、著者初のノンフィクション作品。第25回大宅壮一ノンフィクション賞最終候補作品。

■ 表紙コピー
経営トップはいかに決断したか!?

世界のビジネス街を震撼させ、
その後の自動車産業の流れを決定づけたたトヨタ・GMの電撃提携。
両社の虚々実々の駆け引きを再現し、
10年を経た今、その決断の意味を問う第一級のビジネス・ノンフィクション。

■ 裏表紙コピー
巨人はいつの時代でもわがままである。巨人はいつの時代でも自分だけは永遠と思い込んでいる。
そして巨人は図体が大きいなるが故に見掛けは頑強に見えても、実際は巨体を持て余しているに過ぎない。
…今日の巨人は明日のマンモスである。巨人がマンモスになるのを避けるには、過去の栄光を断ち切り、何より自分の弱さを知らなければならない。
…創造的な自己破壊の一つの手段が新たな巨大提携である。(本文より)

発売日:1993年5月
出版社:日本経済新聞社
単行本:302ページ
ISBN4-532-16095-2

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「ホンダ神話 ― 教祖のなき後で」

ホンダ神話 ― 教祖のなき後で

ホンダ神話 ― 教祖のなき後で

■ 著者解説
1995 年、文藝春秋社より発刊。1996年第27回「大宅壮一ノンフィクション賞」受賞作品。著者はホンダの創業者、本田宗一郎さんと藤沢武夫さんと現役時代か ら亡くなる直前まで交流を続けてきた。世界最後発の自動車メーカーのホンダがなぜ世界有数の自動車になり得たのか。そして2人の創業者が亡くなっ た後、どんな道をたどったきたか。日経ビジネスが提案した「会社の寿命」になぞらえてホンダの奇跡と軌跡を追った作品。2000年に文春文庫に収録。

■ 裏表紙コピー
戦後の混乱期に二人の創業者本田宗一郎と藤沢武夫によって誕生したホンダは、通産省の反対にも屈せず二輪車から四輪車に進出。F1レースでの活躍、低公害 車の開発、さらにいち早い米本土での工場建設など、ホンダの歩みと奇跡の成長は、日本経済の成長と軌を一にしていた。ホンダの国際化は日本経済の国際化でもあった。しかし、創業者の永遠の眠りとともにさまざまなかげりが噴出してきた。神話と伝説に彩られた“戦後企業のスター”の、創業者没後の軌跡を克明にたどりつつ、その経営混迷の本質を剔抉する。求心力を失った“ホンダの子供たち”は何処に漂流していくのか。

発売日:1995年4月
出版社:文藝春秋
単行本:596ページ
ISBN4-16-350120-7

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「望郷と訣別を ― 国際化を体現した男の物語」

望郷と訣別を―国際化を体現した男の物語

望郷と訣別を ― 国際化を体現した男の物語

■ 著者解説
この本を書こうとした動機は、円の為替相場は1ドル=100円を突破して、日本企業が国際化を迫られたことにある。果たして日本企業や日本人は国際化できるのかを、具体的な企業と人物を通じて描き出すことである。
当初、ソニーと創業者の盛田昭夫さんの生きざまを通じて描き出そうしたが、取材に取り掛かる直前になって不幸にも盛田さんが病に倒れ、取材が困難になった。その矢先に通産省の産業政策局長だった内藤正文さんから貴重なアドバイスを受けた。

「世の中には奇特な人がいます。石井次郎さんといいます。わたしは先月石井さんに会って、日本人にもこんな素晴らしい人がいたのか、とびっくりしました。だまされたと思って一度香港に行って会って来たらいかがですか。佐藤さんのテーマにぴったりの人です」

こうして香港に行って石井さんに会いましたが、事実は小説より奇なりでした。

「お礼というのは、恩になった人だけに返すものではない。返すのは誰でもいい。困った人がおれば、救いの手を差し延べなさい。差し延べるには順送りなんだ」

石井さんが若い時期、デンマークを放浪している時に助けてもらった老人に言われた言葉です。私が驚いたのは石井さんがそれを実行して、中国で日系企業の駆け込み寺ともいうべき「テクノセンター」(日技城)を設立して、中小企業の中国進出を手助けしていることだった。
テクノセンターでは石井さんの提案で、毎年夏、早稲田、慶応、一橋を始め日本の十数の大学からインターンシップとして学生を受け入れている。
文庫本の解説を書いてくれた一橋大学教授の関満博教授のゼミを始め、殆どの大学では、テクノセンターにインターシップ(就業体験)に行く前に、この本を読 むことが義務付けられている。インターシップを体験した学生はすでに600人を超えている。この作品は1997年の講談社ノンフィクション賞最終候補作品 となった。

■ 表紙コピー
大宅賞受賞(書下し)第一作
若き日に欧州でユダヤ商法を学び、
苦難を乗り越え香港、中国で経営の現地化を成功させた。
愛憎半ばする日本に訣別した石井次郎の半生が、
日本企業の進むべき道を提示する。

■ 裏表紙コピー
日 本的経営が足かせになりつつある。国際化時代には変化に対する素早い対応と迅速な決定が求められる。「望郷と訣別を」というややセンチメンタルなタイト ルは、日本企業が国際化をはかるには、石井さんのように日本の本社に媚びを売らず、現地に溶け込まない限り困難である意味を込めてつけた。(「あとがき」 より)

発売日:1997年2月
出版社:文藝春秋
単行本:493ページ
ISBN4-16-352550-5

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「映像メディアの世紀 ― ビデオ・男たちの産業史」

映像メディアの世紀 ― ビデオ・男たちの産業史

映像メディアの世紀 ― ビデオ・男たちの産業史

■ 著者解説
この作品は私が日本経済新聞の産業部記者で家電業界を担当した時代に担当した、日本ビクターの高野鎭雄さんを中心とした家電産業の栄枯盛衰の物語である。高野さんとは私が現役の新聞記者時代に知り合い、妙に気が合ったことから亡くなる直前まで立場を越えて付き合ってきた。
「日経ビジネス」での連載終了から3ヶ月後の1999年11月に出版。

■ 表紙コピー
…、盛田昭夫。
また一人、映像メディアの世紀を彩った男が舞台から去った。

“経営の神様”松下幸之助、
“テレビの父”高柳健次郎、……、
産業史・技術史を飾る巨人と、あまたの無名戦士たちの交錯が生んだ
今世紀最後の大型家電製品、
家庭用ビデオ。
その開発から現在に至る
生々流転の歴史を描いたビジネス・ノンフィクション

■ 裏表紙コピー
高野(鎭雄・元ビクター副社長)の夢を乗せたビクターのプロジェクトが発足したことで、世界市場を舞台にした家電メーカーと消費者を巻き込んだビデオ戦争の火ぶたが切られた。VHS(ビクター)とベータ(ソニー)の死闘は十年もの長きにわたった。
「いったん決めた規格は、ユーザーがいる限り、たとえ会社が潰れても守り抜くべきだ」
高野は自分に課した信念を貫くことで、VHSを名実共に世界の標準規格に育て上げた。(本分より)

発売日:1999年11月
出版社:日経BP社
単行本:646ページ
ISBN4-8222-4159-9

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「ザ・ハウス・オブ・トヨタ ― 自動車王 豊田一族の百五十年」

2009年に文春文庫に収録予定。

ザ・ハウス・オブ・トヨタ ― 自動車王 豊田一族の百五十年

ザ・ハウス・オブ・トヨタ ― 自動車王 豊田一族の百五十年

■ 表紙コピー
強さの秘密は“発明家”の遺伝子にあった!
トヨタ生産方式の解明や財務内容の分析では分からない「世界のトヨタ」の実像
豊田家の歴史と人物から迫った渾身のノンフィクション

■ 裏表紙コピー
利三郎は何気ない喜一郎の仕草を見て、一瞬、ありし日の佐吉を目に浮かべた。
<そうだ、あの体軀、あの目付き、あの声、あの話し振り、あの仕草……
あいつはわしが豊田家に婿養子にきたころの佐吉にそっくりだ。
喜一郎に言われると、なんとなく義父に命令されているような錯覚に陥ってしまう。
あいつは佐吉の生き写しだ>
「おい、待てっ、喜一郎」
大声で叫んでみたが、すでに目の前に喜一郎の姿はなかった。
(本文より)

発売日:2005年5月
出版社:文藝春秋
単行本:615ページ
ISBN4-16-367040-8

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「THE HONDA MYTH – the genius and his wake」

THE HONDA MYTH - The Genius His Wake

THE HONDA MYTH - THE GENIUS AND HIS WAKE

■ 著者解説:英語版出版の経緯
「ホンダ神話」の英語版は2006年に米国の出版社のヴァーティカル社から出版された。タイトルは日本と同じだが、サブタイトルは「天才と彼の後継者たち」となっている。
英語版出版まで道のりは、2回目の文庫本のⅠに詳細を掲載しているが、最初に話が持ち上がってから、実現するまで10年ほどかかった。

きっかけは大宅賞を受賞した直後に、英国のFT(ファイナンシャル タイムズ)に書評が載ったことだった。これには正直驚かされた。
なにしろ日本語で書かれた「ホンダ神話」に関する英文の書評がFTの書評欄の4分の1のスペースを使っていたからである。見出しは「古いホンダの精神回復へ新たな邁進」とあった。最後にご丁寧にも「この本はまだ日本語でしか読めません」と書いてあった。
この書評がオックスフォード大学出版局のニューヨーク本部の目にとまり、「英文で出版することを検討したいので、ぜひレビューさせて欲しい」というものだった。
オックスフォード大学には「すべての出版物は、適正な研究者により事前にレビューされなければならない」という規定がある。レビューというのはオックスフォード大学が出版するに値するかどうかを第三者の研究者に判定してもらうことである。
レビューは1997年初頭から半年間かけて行われ、次のような結果が出た。

「本書はフォード・モーターに関するロバート・レイシー著のベストセラー路線にある本であり、自動車産業に関する学術書(オックスフォード大学出版 はそういう本を数多く出している出版社として知られている。)の類いの本ではない。本書は経営トップの人格、政策、戦術に焦点を当てており、その意味で深 く掘り下げた書である。英語版の出版については多くの可能性を秘めている。結論としてこの本が適切に翻訳され、マーケティング(市場調査)されれば、欧米 の市場に大きな衝撃を与えるだろう。これは単にホンダもしくは自動車産業界を描いたものではなく、大企業に成長したがゆえの“企業家精神の腐食”のケース スタディーになりうる書である」

レビューをパスし契約を終え、翻訳も始まった。翻訳をしてくれるのは長年、宣教師として日本に滞在し、国際基督教大学で比較文学論で教鞭に取ったこともある先生に決まった。1998年夏には翻訳が出来上がったが、これで出版できるわけでない。
次の作業は翻訳が果たして正確な現代英語の訳されているかを確認することである。並行して自動車の専門家に読んでもらい、専門用語が自動車を知らない読者で も分かるよう翻訳されているかどうかを確認する作業がある。この作業はミシガン大学のマイケル・フリン教授が担当することになった。専門用語の訳が適切でないとことが200箇所あったという。一連の作業は1999年春過ぎに終わった。米国では日本と違い書店は買い切りのため、出版社は見本を作り、本格的なマーケティングを行う。
ここまではすべて順調だったが、この先に大きな落とし穴が待ち受けていた。翻訳はオックスフォードを信頼して任せていたが、念のため英文原稿を英語が堪能な友人に読んでもらったところ、意外な返事が返ってきた。

「あのまま出せばホンダだけでなく、大袈裟にいえば日本が誤解されます。原因はホンダの内情を知らない米国人が翻訳したことにあります。一度、(翻訳を)見直した方が良いのではないでしょうか」

ほかの友人も同じ意見だった。オックスフォードとの交渉は、酒井弘樹君に一任してあった。酒井君は日経新聞出版局時代に「巨人たちの握手」を担当してくれた編集者である。
彼はこの時すでに日経新聞を辞め、長年の夢だった米国での出版事業を始めるため、ニューヨークで準備を進めていた。酒井君には翻訳された英文を、多少手直しす るだけで出版が可能かどうか検討してもらった。結論は「手直しすればするほど袋小路に入ってしまう。それより翻訳者を代えて一からやり直したほうが早道」 ということだった。
そのことをオックスフォードの担当編者のアディソンさんに事情を話して、とりあえず出版に向けての作業を停止してもらった。日本語の分からないアディソンさんは、自分で探してきた翻訳者の出来栄えと自分の編集に自信を持っており、私の提案に首をかしげ、翻訳のやり直しに頑強に抵抗した。

アディソンさんの説得には、酒井君が設立を計画しているヴァーティカル社の編集長に内定しているヤニー・メンザス君が当たってくれた。メンザス君はギリシャ 人の父親と日本人の母親の間に生まれ、プリンストン大学とコロンビア大学大学院で比較文学を専攻したした後、母校のコロンビア大学で教鞭を取っていた経験 がある。メンザス君は自分の手でエピローグを翻訳してアディソンさんを説得してくれた。
出来栄えの良さに、さしものアディソンさんも納得し、新たな翻訳者はオックスフォードとヴァーティカルの双方であたることになったが、いずれも「帯に短しタスキに長し」。実際に依頼した人もあったが、メンザス君の注文が厳しく、途中で投げ出されたり、オックスフォードの方で断ったケースもあった。
翻訳が困難を極めるのは、この本が英文を前提に書かれておらず、“佐藤節”と呼ばれる独特の会話を多用した独特の言い回しにあつた。それでもメンザス君の考えははっきりしていた。

「佐藤さんの独特の言い回しは、英語でも必ず表現できるはずです。これができない限り、ホンダの実像は伝わらず、英文で出版する意味がない」

こ こで分かったのは英語を日本語に翻訳する専門家が1000人いるとすれば、日本語を英語に翻訳する人はわずか1人であることだった。考えてみれば日本の書 店には翻訳された欧米のベストセラーが山のように並んでいるが、米国の書店には英訳された日本のベストセラー本はほとんどない。こと書籍に関しては日米収支は極端なアンバランスである。原因は優れた翻訳者がいないことも一因である。
と もあれ翻訳者探しは困難を極め、時間だけが無為に過ぎていく。アディソンさんは引退時期を2年ほど延長したが、ついに彼の手で出版することができなかっ た。アディソンさんの引退を機にオックスフォードとの関係も稀薄になり、いつしかオックスフォード大学からの出版は雲散霧消してしまった。
といって英訳出版の話が消えたわけではない。酒井、メンザス君の意見は一致していた。

「オックスフォード大学のレビューにあるように、ホンダ神話の英訳出版は大きな意義がある。ヴァーティカル社は日本の本を英訳して世界に広めるため設立する会社だ。それならわが社で出そう」

こうしてヴァーティカル社からの出版が決まった。ここでも翻訳者探しが難航したが、2003年秋にようやく決まった。依田寛子・マット・アルト夫妻である。奥さんが日本人で旦那さんがアメリカ人という理想のカップルである。

アルト夫妻に依頼して分かったことは、翻訳者は単に日本語を英語に置き換えるのが仕事ではないということだ。自分が理解できないことがあれば、自分で調べら ければならないし、場合によっては著者だけでなく、ホンダにも問い合わせなければならない。要は翻訳者自身が書かれていることを完全に理解しなければなら ない。そのため翻訳作業が2年あまりかかった。
表紙カバーは村上春樹さんの作品を手掛けこともある著名ブックデザイナーのチップ・キッドさんに依頼した。これですべて終わったわけではない。いくら夫婦とはいえ、文体が微妙にことなるので、これを統一する必要がある。この作業は小さい海外で過ごしたバイリンガルの武部浩子さんにお願いした。そして最終的にメンザス君がチェックする。そして2006年12月にようやく完成した。

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「THE TOYOTA LEADERS – an executive guide」

THE TOYOTA LEADERS - AN EXECUTIVE GUIDE

THE TOYOTA LEADERS - AN EXECUTIVE GUIDE

■ 著者解説
「THE HONDA MYTH」(ホンダ神話)に続く英語版の2作目。出版社は前作と同じヴァーティカル社。きっかけは「THE HONDA MYTH」が米国で好意的に受け止められたことから、2007年春にGMを抜いて世界一の自動車メーカーになることが確実視されていたトヨタをテーマにし た本を書いてほしいと提案されたことだ。
日本メーカーが自動車業界の盟主になるには、画期的なので二つ返事で引き受けた。内容は歴代トップが採ってきた戦略(ストラテジー)を再現したノンフィク ション作品である。タイトルは当初「The TOYOTA Strategy」を予定した。ところが原稿を読んだヴァーティカル社のメンザス編集長が「米国でもトヨタ関連本が沢山出ている。大半が大学の先生が書いたトヨタ生産方式に関するもので、タイトルがストラテジーでは類似本と誤解される。著者の佐藤さんは、トヨタの歴史の半分以上を取材してきたので、日本人が書いたという意味を込めて、リーダースにしたほうが良い」という判断でReadersにした。
「ホンダ神話」は英語版を前提にしないで書いたので、翻訳には手間取ったが、今回は米国人にトヨタの戦略が分かるように、しかも翻訳しやすいように書いた。原 稿は2007年末に出来上がり、ただちに翻訳作業に入ってもらった。ところが春から夏にかけて原油高とサブプライムローンで米国市場が激震に襲われた。当然のことながらそのことに触れておかなければならない。
計画では秋口に発売する予定だったが、その後の動きを書き込んだ原稿を追加したため12月半に延期となった。

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「トヨタ・ストラテジー ― 危機の経営」

トヨタ・ストラテジー ― 危機の経営

トヨタ・ストラテジー ― 危機の経営

■ 著者解説
space2008年3月から11月にかけて「日経ビジネス」で連載した「トヨタ ストラテジー」が、4月15日に単行本として文藝春秋から発売されました。
space単行本化に際しては、順番を多少入れ替えた他、新たに序章と終章を書き下ろすと同時に、危機の経営というサブタイトルを付けました。

■ 表紙のコピー
危機の中にこそ、次の成長の芽がある
大不況を生き抜くビジネスの教科書

泥沼の労働争議、創業者の急死、銀行の見放し、公害批判、石油危機、円高、日米貿易摩擦、小糸製作所買い占め……。
トヨタの歴史は実は危機の連続だった。
問題論文「豊田章男体制の課題」を収録!

■ 裏表紙コピー
spaceこの本で記すトヨタの戦後の歴史は、まさに幾度かの冬、吹雪の中で、次の時代の成長のバネをいかに準備してきたかの物語である。
space労使の反目、銀行の離反、オイルショック、円高、公害批判、貿易摩擦、会社乗っ取り、冬はその度に違う顔をして襲いかかってきた。が、その厳しい冬に適応すること自体が、次の飛躍を生む新しい体質の獲得となったのであった。
spaceその意味で、この物語は、現在、厳寒の冬、猛吹雪のなか苦しむ日本の全ての企業、その経営者、そしてそこで働く社員に、今、何をしておくべきかを考えるための重大な示唆を与えるのである。
(序章より)

発売日:2009年4月
出版社:文藝春秋
単行本:461ページ
ISBN978-4-16-371340-3

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