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中国の労働事情

 例年、正月明けに中国に行きます。今年も1月9日からシンセンに行ってきました。

最初に訪れた15年前は香港の九龍駅から電車に乗り、香港と中国の二つのイミグレーションを通過するのに最低1時間ほどかかりました。

それが今や香港と中国のダブルナンバーを持ったクルマに乗れば、香港側も中国側も、クルマを下りずに手続きを済ますことができます。

昨年はリーマン・ショックの直後で活気がないよう見見えましたが、今年は昔の活気を完全に取り戻していました。

 シンセンの日系企業で一番の悩みの種は、意外かもしれませんが、人手不足だそうです。

数年前までは工場の前には出稼ぎ少女たちで溢れ返っていましたが、そういう光景は今は見当たりせん。

 出稼ぎ少女たちは旧正月の春節に田舎に帰ります。

経営者の悩みの種は、その少女たちが休み明けに果たして帰ってくるかどうかです。

中国は政府の方針で、内陸部に積極的に工場を誘致しています。

工場が出来れば、わざわざ沿岸部の都市に出稼ぎに来る必要がなくなります。

2月に入れば春節の休みに入る工場が出てきます。中国経済は順調で、内陸部の工場も続々稼働し始めています。

 帰ってこない少女が多ければ、新規採用に奔走しなければなりません。

少女たちは今や全員携帯電話を持っており、情報交換してたとえ1元でも多い工場に就職します。

携帯電話を持つようになってからは、定着率も悪くなっているようです。

中国は人件費が安いから進出するといった安易な時代は過ぎ去ったことは間違いありません。

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