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佐藤正明の著作関連情報

このページは佐藤正明の著作関連情報について記載します。

◆ 寄稿・対談 (2000年以降)

● 文藝春秋 2000年6月臨時増刊号
「トヨタの世界戦略を語ろう」で
トヨタ自動車の奥田碩会長(現取締役相談役)と対談

文藝春秋 トヨタの世界戦略を語ろう

文藝春秋 トヨタの世界戦略を語ろう

● 文藝春秋 2007年10月号
「豊田家御曹司は社長になれるか」で
トヨタ自動車の渡辺捷昭社長と対談

● 文藝春秋 2006年5月号
「日経新聞を揺るがす“株主”の反乱」を寄稿

● 文藝春秋 2005年7月号
「巨像GMが破産申請する日」を寄稿

● 文藝春秋 2005年4月号
「電撃の交替劇 トヨタ社長の資格」を寄稿

● 文藝春秋 2005年新年特別号
「トヨタを動かす三河・家康魂」で
トヨタ自動車の張富士夫社長(現会長)と対談

● 文藝春秋 2004年7月号
「三菱自動車 歴代社長の禍根」を寄稿

● 正論 2002年8月号
「奇跡の逆転はある」で
映画「陽はまた昇る」の監督 佐々部清と対談

● 中央公論 2001年4月号
人物研究 奥田碩 「巨艦トヨタを変えた男」

◆ 映像

● 「映像メディアの世紀 ― ビデオ・男たちの産業史」の映画化、2002年6月「陽はまた昇る」として公開

陽はまた昇る ― 映像メディアの世紀

陽はまた昇る

映画化のきっかけは東映のプロデューサーの厨子稔雄さんがNHKで何度も再放送される「プロジェクトX」を見て、さらに私の本を読んで2001年春に訪ねてきたことから始まった。
「高野さんの生き方は日本人に感動を与えます。私はこれを映画化したいと思っております。ついては原作を下さい。映画作りの第一歩は原作権を取ることです。原作をもらわない限り、上司を説得できません」

厨子さんは東映の全盛時代、鶴田浩二や高倉健主演のやくざ映画を200本手掛けたという映画界の名物男である。厨子さんの熱意に負けて映画化を了承したも のの、内心半信半疑だった。

NHKのテレビ化は、私の本を基に関係者に証言してもらったり、当時を映像で再現するいわばドキュメンタリー番組である。しかし映画はドラマである。厨子さんは最初にこう言われました。
「映画が成功するかどうかは、シナリオ作りにかかっています。最初の出来栄えが70点であれば、何度か書き直せば80点から85点に引き上げられます。逆に70点以下であれば、何度書き直しても無理です」

陽はまた昇る

陽はまた昇る

私が映画化は無理だと思ったのは、原作はノンフィクションであり、これをドラマ化する際、テーマが身近なビデオで、しかも誰でも知っている企業だけに仮名にすれば観客は白けてしまうからです。これに対し厨子さんと上司の企画担当役員の坂上順さんは、明解な答えを出してくれた。

「日本の映画ではあまり例がありませんが、原則的に企業も人物もそのまま使おうと思っております。ただし主役の高野さんだけは、誤解される恐れがあるので仮名にするつもりです」
こうして脚本家も何人か代えながら晩秋には第一稿が出来上がった。最初の原稿を読ませてもらったが、原作は400字詰原稿用紙1400枚あったが、シナリオは80枚にまとめられてあった。並行して俳優選びも進み、主役の高野さんの役は西田敏行さん、夫人役は真野響子さん、高野さんの補佐役には渡部謙さん、松下幸之助役は仲代達矢さん、盛田昭夫役を江守徹さん、さらに緒形直人さん、篠原涼子さん、倍償美津子さん、夏八木勲さんなどの豪華メンバーになった。
製作スタッフは高倉健さん主役で大ヒットした浅田次郎さん原作の「鉄道員(ぽっぽや)」のメンバーがそのまま手掛けた。監督は長年、降旗康男監督の下で助監督を務めた佐々部清の監督就任第一作である。降旗監督は愛弟子の監督昇格を祝って俳優として特別出演した。

陽はまた昇る

陽はまた昇る

この映画には私もヒッチコック張りにチョイ役で出演した。舞台裏を明かせば、横浜で行われた撮影の陣中見舞いに行った際、監督の佐々部さんから「佐藤さん、ちょっとだけ西田さんの横へ並んで下さい」と言われた。ちょうどビデオ事業部の部員がリストラを言い渡されている場面だった。その時は、リハーサルで駆り出されたと思っていたが、実は本番だった。
撮影は2002年の年明けからが始まり、6月の封切りの前に何度か試写会を行ったが、映画が終了すると観客がすすり泣きしているのを見てびっくりした。全国の劇場公開とほぼ同時に日本航空の国際線の機内でも上映されたが、知り合いの客室乗務員はこんなことを言ってくれた。
「上映が終わると乗客のみなさんが泣いているのです。それでこの映画に関しては、終了しても3分間は機内の照明を点けないようにしているのです」

DVD・ビデオ情報

今を懸命に生きるあなたへ―
陽はまた昇る
会社の危機を救ったのは、会社が見放した男たちだった。

《VHS誕生に隠された奇跡の逆転劇》
1970年代前半の日本。右肩上がりを続けてきた経済が戦後初めてマイナス成長に陥った。体力を失った企業は大幅なリストラ、コスト削減に走る、現代社会に似た時代ー。カラーテレビを普及させた家電メーカーの次なる目標は、家庭用VTRの開発だと思われていた。その新商品開発に最も力を注いでいたのが家電メーカーの雄、ソニーである。
一方、業界8位の日本ビクターのVTR事業は赤字続きで、会社はこの部門の縮小・合理化を決定、事業部長の加賀谷(高野)に大幅な人員整理を断行せよという厳命が下った。「部下を守り抜くには新型家庭用VTRを開発するしかない」。加賀谷は本社に極秘でリストラ寸前の部下たちと共に、自らの存亡を賭けた開発プロジェクトチームを結成する…。(平成14年6月全国劇場公開)

DVD

「感動と勇気をあなたに」

  • 「映画が始まってすぐに目頭が熱くなりました。何故こんなに心が動かされ、涙が出るのか。これは最後までこの映画を見た人でなければ、きっと分からないだろう」―42歳 男性
  • 「本当の男たちの姿、本当の人間模様を見ました」―20代 女性
  • 「作品としての品質の高さに十分満足でき、どうしてもそれを伝えたくてBBSに書き込みました。この作品のことはもっと多くの人が知っておくべきだと感じました」―35歳 男性
  • 「ボクも何回も泣いてしまいました。何で「VHS」の開発でここまで泣かされるのかなぁ」―31歳 男性
  • 「こんなに良いお話に巡り合えるなんて本当にラッキーです。なんだか気持ちがシャキーとした感じでした。きっと月曜からの私はまた変われるかもしれない。辛いことがあったらこの話を思い出すようにします」―36歳 女性
  • 「もう一度、情熱を持って今の仕事に立ち向かっていこう、と元気が出ました」―43歳 男性

東映HP「陽はまた昇る」BBSより

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● 日経ビジネスで連載した「映像メディアの世紀 ― ビデオ・男たちの産業史」が「プロジェクトX 挑戦者たち ~ VHS・執念の逆転劇」に

プロジェクトX 挑戦者たち ~ VHS・執念の逆転劇

プロジェクトX 挑戦者たち ~ VHS・執念の逆転劇

日経ビジネスで1998年から1999年にかけて70回にわたって連載した「映像メディアの世紀 ― ビデオ・男たちの産業史」が、2000年4月にNHKの人気番組「プロジェクトX 挑戦たち」で放送されました。

1999年12月に知り合いのNHKのプロデューサーが、「来春から“プロジェクトX”というドキュメンタリーの新番組をたち上げます。どんなプロジェクトを取り上げれば良いかアイディアあれば教えて下さい」と相談に来たのがキッカケです。
その時、「映像メディアの世紀」の本が出来上がったばかりなので、何気なく渡したところ、一週間後に「私はベータマックスとVHSのビデオ戦争の実態を知りませんでした。この本を読んで初めて知りました。企画会議で了承されたので、1度レクチャーしてほしい」という要望がった。NHK側が急いでいることもあり、年明けの1月2日に1時間の予定でレクチャーすることになったが、結局、昼過ぎから夕方まで5、6時間もかかってしまった。担当プロデューサーにはビデオの関係者を紹介し、4月第一週の放送になんとか間に合った。また放送に際してはNHKから頼まれて私もゲストで出演した。
3ヶ月の予定で始まったプロジェクトXは、2回目の「VHS・執念の逆転劇」で大爆発、結果的には5年以上もの長寿番組となった。数えた時はないが、執念の逆転劇は10回近く再放送され、その後ビデオ化された。

DVD・ビデオ情報

窓際族が世界規格を作った
~VHS・執念の逆転劇~

「夢中でしたね。夢中っていうのは大変素晴らしいことだと思う。それも神様が、私の周りにこんあにも素晴らしい人たちを置いてくれた下さったからです。ぜひ皆さんも、何でもいいから夢中になって下さい」
高野鎭雄(元日本ビクターVTR事業部長)

(解説)
日本人が初めて生み出した世界規格「VHS」。その快挙は、当時、弱小といわれた家電メーカーの技術者質の意地の結果だった。
昭和45年、業界8位だった日本ビクターは、当時脚光を浴びつつあったビデオ事業に乗り出したが、赤字続きだった。「1年やればクビが飛ぶ」とも言われた事業部長に任せられたのは高野鎭雄さん。しかし高野さんは夢を捨てず、わずか3人の技術者で極秘プロジェクトを結成、本社には一切報告せず“新型ビデオ”の開発を続けた。そうして6年の努力の末に完成させた「VHS」の技術を、高野さんは惜しげもなく公開する。その自社の利益を度外視した戦略が、VHSを世界規格に押し上げていった。短期利益を重視せざるを得ない会社の壁と闘い続け、欧米を追い越す夢を実現させた「VHS開発プロジェクト」の執念を追う。

◆ 音声

● 「ホンダ神話」

目の見えない人のために横浜市中央図書館(電話:045-282-7341)が1巻30分で全16巻の音声テープに収めました。朗読はプロのアナウンサーがボランティアで吹き込んでいます。会話のくだりなどは臨場感があります。

● 「陽はまた昇る」

東京都江東区立江東図書館で、目に障害があり図書館の書物を利用できない方のために、プロのアナウンサーが吹き込んだ音声テープを貸し出しています。1巻30分で全17巻です。

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