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米国でマスクをするのは強盗か麻薬患者

 日本列島が新型インフルエンザ騒ぎに巻き込まれている最中、講演と取材のため米国に行ってきました。出発直前にニューヨークの知人から一通のメールが届きました。

「米国に来た際、間違ってもマスクをしないでください。米国でマスクをする人は、銀行強盗か麻薬患者というのは通り相場だからです」

 確かにニューヨークではマスクをしている人は一人も見かけませんでした。テレビもほとんど報じておりません。米国では感染した人がマスクをかけて出歩くのは非常識。万が一、自分が感染したという自覚があるのなら、ほかの人に移さないように家で安静する」というのが基本だそうです。感染されないためマスクをするという日本とは大違いです。

 ニューヨークの後にデトロイトに行きましたが、ここでもマスクをしている人は見かけませんでした。

「デトロイトに限らず米国でマスクをするのは勇気が要ります。日本の親会社は現地の従業員の分も含め、大量のマスクを送ってきましたが、倉庫に眠ったままです。今回のインフルエンザが弱毒性と判明したとたん、ミシガン州では感染者の調査を止めてしまいました。日本の新聞では毎日、感染者の数を発表してますが、米国の感染者が殆ど増えていないのは、調査を止めたからです」

 デトロイトで会った日系企業のトップの話です。

 日本では厚労大臣が深夜に緊急記者会見をしたり総理大臣が連日、テレビに出て、国民に落ち着くよう語りかけていますが、実態は政府が煽っているとしか思えません。これで経済が停滞して何兆円もの損失が発生しています。こうした光景を見るにつけ、日本はいかに平和ボケに陥っているかがわかります。

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