■ 著者解説
2008年3月から11月にかけて「日経ビジネス」で連載した「トヨタ ストラテジー」が、4月15日に単行本として文藝春秋から発売されました。
単行本化に際しては、順番を多少入れ替えた他、新たに序章と終章を書き下ろすと同時に、危機の経営というサブタイトルを付けました。
■ 表紙コピー
危機の中にこそ、次の成長の芽がある
大不況を生き抜くビジネスの教科書
泥沼の労働争議、創業者の急死、銀行の見放し、公害批判、石油危機、円高、日米貿易摩擦、小糸製作所買い占め……。
トヨタの歴史は実は危機の連続だった。
問題論文「豊田章男体制の課題」を収録!
■ 裏表紙コピー
この本で記すトヨタの戦後の歴史は、まさに幾度かの冬、吹雪の中で、次の時代の成長のバネをいかに準備してきたかの物語である。
労使の反目、銀行の離反、オイルショック、円高、公害批判、貿易摩擦、会社乗っ取り、冬はその度に違う顔をして襲いかかってきた。が、その厳しい冬に適応すること自体が、次の飛躍を生む新しい体質の獲得となったのであった。
その意味で、この物語は、現在、厳寒の冬、猛吹雪のなか苦しむ日本の全ての企業、その経営者、そしてそこで働く社員に、今、何をしておくべきかを考えるための重大な示唆を与えるのである。
(序章より)
発売日:2009年4月
出版社:文藝春秋
単行本:461ページ
ISBN978-4-16-371340-3