文藝春秋 2002年6月号~2005年3月号(全32回)
■ 著者解説
長年、産業界を取材してきた私にとって、トヨタはライフワークである。新聞記者時代からトヨタに関する文献を読んできた。しかし読めば読むほど、グループの始祖ともいうべき豊田佐吉の生き方を理解しない限りトヨタの今日の姿を描けないということが分かった。
そんな折り、月刊文藝春秋編集長の松井清人さんから声が掛り、2002年6月号から2005年3月号まで32回連載した。毎回読者から間違いの指摘や励ましを受けた。書籍と違い毎回読者からの反応が届くので書くほうも真剣勝負となる。
文 藝春秋には奥田碩会長(現取締役相談役)と「トヨタの世界戦略を語ろう」(2000年6月臨時増刊号)、張富士夫社長(現会長)と「トヨタを動かす三河・ 家康魂」(2005年新年特別号)、渡辺捷昭社長と「豊田家御曹司は社長になれるか」で対談を掲載、単発でも「三菱自動車 歴代社長の禍根」(2004年7月号)、「電撃の交替劇 トヨタ社長の資格」(2005年4月号)、「巨像GMが破産申請する日」(2005年7月号)、「日経新聞を揺るがす“株主”の反乱」(2006年5月 号)など自動車産業を中心に毎年寄稿している。